バニラビーンズの特徴・使い方・見分け方
香りづけによく使われる香料がバニラビーンズ。甘い香りで牛乳や卵のくせなどをカバーします。
バニラビーンズの見た目はとっても怪しい形をしていますが、匂いを嗅ぐとその甘い香りに思わずふらふらっとしてしまいそうではないですか!?
日本では主にアイスクリームなどごく限られたところでしか使われていないバニラビーンズですが、
西洋では数百年も前から、デザート、飲み物、乳製品、コーヒー、そして料理にまで幅広く使われています。バニラビーンズ特有の甘い香りの風味は広く一般に受け入れられてきました。
バニラビーンズとはラン科のつる植物の果実で長さ15~30cm、幅1cmくらいの
インゲン豆のような実を付けます。
さやの中には甘い香りがする小さな種が詰まっていて、しごき出して使います。
産地としてはマダガスカル、レ・ユニオン島、コモロ諸島、インドネシア、タヒチ、メキシコなどが知られていますが、特にマダガスカル島、レ・ユニオン島、 コモロ諸島の3島で収穫されたものをブルボン産バニラビーンズと言い最高級品とされています。
実はこのブルボン産バニラビーンズは世界シェアの70~80%を占めています。
バニラビーンズは、収穫されたばかりのものには香りがありません。
成熟前につんで、醗酵・乾燥をさせ、バニラビーンズ特有のあの甘い香りが生まれるのです。
天然バニラビーンズのエキスを抽出したものがバニラエッセンスやバニラオイルです。
ケーキを作るときには、天然のバニラビーンズが使えればベストですが、手に入らなければ、
バニラエッセンスやオイルでも代用できます。
バニラビーンズの見分け方
■ ちゃんと乾燥されているか?
指でさや全体をさわってみてしっかりとした感じがあるか。
少し柔らかと感じたバニラビーンズは水分が多いと言えます。
それはバニラビーンズの最も大切な醗酵・乾燥の行程を
丁寧に施していない可能性があります。
また乾燥度の足りないものは、
痛みやすく香りも乏しく、グレードが低いです。
■大きさは何センチくらいがいいの?
グレードの高いバニラビーンズと言われているのは、14cm~の長さがあります。
一般的に使いやすい長さは14~18cmくらいの物です。
■香りで分る?
バニラビーンズの香りをかぐ時は鼻先まで持って行ってすぐに離して確かめて下さい。
鼻先でバニラをかぎ過ぎると甘い香りよりも、
スモーキーな香りが勝ってしまい正確に判断できません。
■色では判断できるの?
黒に近いチョコレートブラウンのバニラビーンズがおすすめです。
いいものは当然、値段も高いので、あとはふところ具合と相談して
決めましょう!
市場にはさまざまなバニラビーンズが出回っていますが、
明らかに小さな物、また硬すぎたり軟らかすぎたりする物は、いいモノとは言えません。
土壌や気候が適さない産地で栽培されたバニラには、
少しでも大きく太くしようと化学肥料及び農薬を与えて、生産されているモノもあります。
信頼できる人の助言をもらうか、自分で見極める目を持てれば、いいですね。
またバニラビーンズには、精神を落ち着かせる効果があることが知られれています。
甘い香りの中に潛むリラクゼーションアロマで、ゆっくりとコーヒータイムなども
いかがでしょうか!?