日本と海外のクリスマスケーキ事情は違う!?
クリスマスケーキといえば、生クリームたっぷりのショートケーキにイチゴが乗ったケーキ。
これを思い浮かべるのは実は日本だけ。
イチゴのクリスマスケーキは日本だけ
なぜ日本では、イチゴが乗った生クリームのホールケーキを定番のクリスマスケーキとして食べるようになったのでしょうか?
そのきっかけは、「不二家」。
創業者が1911年にアメリカへ修業に行ったことが始まり。
彼がアメリカで出会ったのがストロベリーショートケーキ。
今の日本で定番のイチゴショートケーキとは違い、生クリームとイチゴをスコーンで挟んであるというものでした。
ここから現在のスポンジに生クリーム&イチゴが生まれました。
当時はケーキは値段も高く高級品でしたが、1950年ごろからどの家庭でもクリスマスケーキを当たり前のように食べるようになったのです。
生クリームの白は「雪」。イチゴは「サンタクロース」を表現しているというのがクリスマスケーキの定番となったようです。
世界ではクリスマスの何食べる?
もちろん世界でもクリスマスのケーキやデザートを食べますが、日本のクリスマスケーキとはまったく違うものが食べられているのです。
フランス 「ブッシュドノエル」
フランスではブッシュドノエルという切り倒した木を横にしたような形のケーキを食べます。
クリスマスを意味する「ノエル」という言葉も名前の中に入っている。
ドイツ 「シュトーレン」
これはケーキというよりもむしろパンに近いと感じ。
クリスマス前にはパン屋さんなどに並んでいることも多い。
これはクリスマス当日に切り分けて食べるというものではなく、クリスマスの1ヶ月ぐらい前から毎日スライスして少しずつ食べていくのが習慣です。
ラム酒などの洋酒に漬け込んだドライフルーツやナッツがたっぷり入っていて日々味の熟成が進んでどんどん美味しくなっていきます。
イタリア 「パネトーネ」
イタリアでは「パネトーネ」というものでシュトーレンと同じようにケーキというよりは菓子パンに近い。
ドライフルーツの入ったブリオッシュ生地のドーム型の甘いパン。シュトーレンがどっしりしたタイプなのに対してパネトーネはフワフワしています。
他にもイギリスの「クリスマスプディング」やノルウェーの「ジンジャーブレッドハウス」、ハンガリーの「ベイグリ」、オーストリアの「キプフェル」など国によってさまざま。